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あら大変。

今週もまた「今年最高の1週間」を更新してしまった。

 

先週末、心の元気の補給が最大級にしっかりと取れたこともあって

順調に始まった1週間。

 

雨の毎日で憂鬱さももちろんあったけれど、

長靴を履いて、好きなスカートを選んで歩く

湿っぽい夕方は、まるでロンドンに返ってきた気分。

 

霧の中で、いろんな気持ちが複雑に混じり合っていたあの頃。

 

今その時の葛藤とか悩みとか漠然とした夢とか

そう言ったものが少しずつ、本当に少しずつだけれど

透明感を増してきている。

 

冷たい雨の夕刻を歩くときに感じるあの「エモさ」と

わずかだけれど感じる自分自身の成長に対する喜びと

イヤホンを新調して好きな音楽を聴ける心地よさと

 

仕事終わりのほんの短い徒歩の時間がとても幸せなときになっている。

 

土曜日、

初めてお店に彼がきてくれた。

そして先週出会ったとっても心地の良いパブでのライブに足を運んだ。

 

それは、10月の新月の夜。

 

パブでは初めてオーナーの奥様やお嬢様、焼き菓子担当のまりさんにお会いできて

皆さんで温かい時間を紡ぎ出している様子を目の当たりにして

心がじゅわ〜っとあたたかくなった。熱くもなった。

パブ、ティールームと形態は違えど

根本は、人が心を開いて、隣にいる人とコミュニケーションをとる場所として通づるものがある。

もちろんそれは物理的に隣にいる人でも良いし

自分との対話を深めるという意味で、忙しなくしている自分とは違う自分とのひとりでの

コミュニケーションでも良い。

 

誰かと心の距離を近づけて

普段閉じがちな心をオープンにして

開放的な自分の心に戻れる場所。

 

わたしはいつかティールームを持てるなら

こんな場所を作りたいと思う。

 

遊びに行ったパブはまさにそんな理想を体現していた。

 

地域の人、オーナーの友達、年代も様々。

でもみんな無理していなくって

いい意味で力を抜いていて

笑い合って語り合って気持ちの良い音楽を浴びて。

 

ただひたすらに「夜は早めに帰る」を常に望んでいるわたしが

まだまだここで夜を過ごしていたいと思える数少ない場所。

 

そんな場所と出会えたことが人生の中で実りある瞬間になった。

新月の時だからこそ、

この方達をもっとしれますように、とか

自分も、自分にとって「あたたかさ」が最上級に詰まった場所を作れますように、とか

そんな祈りをしていられずにはいられない夜だった。

 

翌朝は、仕事が休みの彼も早起きをしてくれて

エビとサラダのホットサンドを作ってくれた。

作って一緒に食べた後、すぐに寝床に戻ったので、

相当眠かったんだろうな、

お休みなのに、眠いのに、

仕事に行くわたしのために重い体を起こして用意をしてくれた朝ごはん。

本当に優しい朝だった。

 

 

普段と違うパターンの1週間で、

日曜の仕事後は、父母のいる実家に帰省。

 

雨の中、少しお買い物をしたり

秋晴れの爽やかなお天気のもと、片道40分くらいの林の中のパン屋さんを目掛けて

しっかりとお散歩をしたり。

 

ここ数ヶ月、これまでと少し違う軌道に乗って人生を歩めるようになっているからか

両親との時間の大切さが、どんどん増していき

濃密なものになっている。

 

大切なものを一つひとつ、大切にする。

 

言葉では簡単だけれど、

しっかりと大切にすることは難しいこと。

 

丁寧にその「大切にする」ことをし続けていきたい。

 

周りからの愛をたくさん受けて改めてそう思えた1週間だった。