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ここ最近、もしかすると

毎週のように

「今年最高の1週間だった」を更新している気がする。

今週もかくの如し、今年最高の1週間と言えるような楽しさで溢れた週だった

充実とか達成とか難しいことは置いておいて、とにかくたのしい!に尽きるそんな1週間。

(あ、台風で思いっきり調子狂ったり、電車の遅延で普段30分の通勤に2時間半かけたり、ついてないなぁと思う数日間もあったんだった。それを忘れさせてくれるほどの楽しいことがあったということで…。)

 

仕事が終わる日曜の夜は、

彼のとあるプロジェクトで携わったというシェフのもとへ。

こだわりやおすすめを直接きいたり、

なんとアフターヌーンティをしたいからと今度わたしの職場にも行きたいと感心をもってもらったりと

全然違うジャンルではあれど

同じ飲食業に携わる者として

たくさんお話を聞けたことが嬉しかった。

そして何より彼のグリルするお野菜の美味しさよ。

素材の選び方がそもそも大きくて

その素材の魅力を最大限に、かつ最もシンプルに引き出している彼の調理の仕方。

お野菜のグリルがこんなにジャーシーで美味しかったのは人生で初めて。

素材の甘みがじーっくりと口の中に広がって、

目の前で作ってくれる方の思いも耳にして

なんとも幸せな食の時間だった。

 

それだけでもお腹も心もとっても満たされていたのに、それでは足らず、さらに満たしてくれるお店、人との出会いがあった。

 

近所のスコティッシュパブに初めて足を踏みいれ、

これはもしかすると今年最大の素敵なお店との出会いの瞬間だった。

 

モダンな雰囲気も

ざっくりと並ぶ焼き菓子も

オーナーとフランクに話すお客さんのあの光景も

 

そして何より

スコットランドオタク感、スコッチオタク感が溢れに溢れ出た本棚。

精神分析や心理学、哲学の本もたくさんあるわ、

わたしの大好きな作家の小説やエッセイも揃っているわ、

言葉が稚拙だけれど、初めて人の本棚をこんなにもエロいものだと感じた。

あのオタク感、好きなものを追求する精神、細かいことをじっくり考える傾向があるだろうと…顔もほとんど見ず言葉もほとんど交わしていないのに、本棚を見ただけで不覚にもそのオーナーとお店の虜になってしまったのだ。

 

物腰柔らかそうで、優しくて、低い声の持ち主のオーナー。

イングランド好きのわたしからすれば

スコットランド好きの方はまるで兄弟。

なぜ興味を持ったのか、なんて話を淡々としてくれて、本棚とその話とでもう彼についてたくさんのことを知った気がしたし、それでもまだまだたくさんのことを教えてもらえたら楽しそうだなぁと思った。

 

お菓子もコーヒーも美味しくて

音楽も心地が良くて

最高のソファ席に案内もしてもらって・・・

 

こんなに好きなお店に出会えるのは生涯でなかなかない気がする。

 

この一つの出来事がわたしの中では爆発的な事件で

自分の志やこれからのことにも大きな刺激を与えてくれるものとなったのだ。

 

 

次の日は、箱根へのお出かけ。

目的はもちろん「モネとマティス もうひとつの楽園」

企画展のことは、手書き日記に書き納めたのでここでは割愛。

 

ここには夕方からの楽しかったことを記録したい。

仕事を片づけたまおが夕方にもかかわらず箱根まで足を運んでくれた

前から日帰り温泉したいねなんて話していたけれど

その場で調べた適当なところへ。笑

 

それが思いの外あたりの場所で、

何種類もお風呂があるし、広々として人も少ないし

周りの目を気にせず、お湯もおしゃべりも思いっきり堪能することができた。

 

彼の家に帰るのに遅くなってしまったのだけれど

「友達との時間も大切にしてね〜」

「ゆっくりしてきてね〜」と言ってくれる人。

すごい広いこころの持ち主だな

そういう言葉をかけてもらえた時が本当に嬉しくて

大きな幸せにくるまれつつまれといった感じだった。

 

せめてもの恩返しに次の日は朝お家で家事をして

彼の起床を待ち

いつもはケーキやパン、スコーンの朝ごはんが多いのだけれど

その日は普段あまり口にしていなさそうな味噌汁を作った。

布団の中から「みそ汁だああ」と寝ぼけながら嬉しそうな声を出す人。

あの喜びがわたしにとっての大きな喜びになるのだな、それが一緒に暮らす人との価値、幸せなんだな。

 

次の日は朝から図書館に篭ってこれから2週間読む本をじっくり選び

自分にとっての、「自分だけのための休日らしい時間」を存分に楽しんだ。

午後からは神保町でめぐちゃんと古本屋さんを回ったり喫茶店に行ったり

クリームティしたり。

 

帰ってから一休みして気づいたら近所のともだちになったちもとパブで

寒がりながらアールグレイを飲んで。

 

あれ?わたしイギリスにいるのかしら?

と思うくらい

わたしはここの東京を好きな場所に変えることができる

そんなことを強く感じた週末だった。

 

イギリスに住みたくてたまらなかった何年間。特に2年前の冬は

引っ越すことがものすごく現実的になっていたけれど

親からの反対にこちらももう打ち負かす言葉や筋のある説得が見つからなくて。

冷静に考えれば、好きな場所で、好きな人と、好きなことを

これをしたいだけだったんだと思う。

 

だからこれを今叶えられている事実を踏まえると

ロンドンに住んだっていいし

ブライトンに住んだっていいし

東京に住んだっていいし

これまで全く知らない場所に住んだっていいし

 

わたしはいつでも

好きな場所で好きな人と好きなことをするだけ。

 

もちろんそれに伴う苦労や努力も惜しまないけれど、。

 

 

めちゃくちゃな記録になったけれど

とにかく楽しかった

自分のためにコーヒー飲みに行って本借りに行って

恋人と甘く優しい時間も過ごして

まおちゃんとちなちゃんという2大太陽と尽きぬ話をして

また素敵なお店との出会いもして

 

うん。人生最高!

 

ネットの販売もいい感じに進んでいる。

 

来週ももっといい1週間を更新するぞ〜