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2周目のサイクルが始まった。

というのは今の職場でのこと。

 

昨年の今頃、今の職場に温かく迎え入れてもらって

文字通り「あっ」という間に1年がたった。

気がつけば、一つのことをして2周目に突入するって大人になってから

初めてのこと。

学生の頃は学年が上がれば、クラスも変わって

同じ学校にいてもいろんなことが環境に任せたまま変わっていった。

 

社会人になると、特に今のような個人のお店で働いていると

何もしなければ、ただ同じ人と同じことの繰り返しをしていれば

2年、3年、あっという間にまた過ぎてしまうのだろう。

でも、2周目だから。この意識を強く持っていきたい。

持つだけでなくその意識を

2周目だからこその行動にどんどん移していきたいし

周りの人にとっても、この人はそれくらいここにいるのだから

頼りにしていきたいと思ってもらえるような働き方をしていきたい。

 

2周目の頭も、イベント自体は昨年と同じ、百貨店の催事だ。

でも今年は、物販だけをしていた去年と変わって前半はイートインもしている。

このご時世ということも

自分にとって初めてのイートインということも相まって

なんだか動きや頭の回転が鈍い自分がいるけれど。

 

でも愛を持って仕込み作業に携われたことは確かだ。

美味しく、楽しく、食べてもらえますように、と。

 

その気持ちを無駄にしないように、愛を込めて

お客様に自分たちのお店で作ったものの味とその気持ちを

届けることができればいいなあと切に思っている。

 

 

 

イベントの関係で変則的な勤務になっているおかげで

久しぶりに日曜丸一日を友だちの家でヒュッゲな時間を過ごした。

知っている人の中で一番素敵なおうちで暮らしている友だち。

久しぶりにお邪魔したけれど、その素敵さは相変わらずだった。

 

可愛いお皿と鳥の柄のペーパーで

手作りのフムスをいただき、

そのあとは美味しくスパイスの効いたタコライスをいただいた。

テーブルにはバードの置物と

美しいダリア。

大好きな友だちと4人で囲む日曜のランチのテーブル。

なんて素敵な光景だったんだろうか。

 

食後お腹を落ち着かせてからは私が焼いた

ビクトリアスポンジを喜んで食べてもらえた。

今回のビクトリアはイチジクとアールグレイのジャム。

我ながら好みの味に仕上がって、みんなにも喜んでもらえた。

何より、彼の家の素敵なプレートと

ムーミンのマグでケーキの周りの彩りを作り出してもらえたことで

大したことないケーキを食べるその時間が一層楽しいものとなった。

 

4人中3人はお酒も飲めず、

みんな人混みが好きじゃない。

でも仲がいい人との距離は近くておしゃべりするのが大好き。

 

そんな私たちだからこそ、彼のつくった居心地の良いスカンディナビンな空間の中で

のんびり食べ、お茶を何杯もお代わりし、楽しく話し続け

これぞヒュッゲ。ヒュッゲを絵に書いたような時間を過ごした。

普段日曜休みを取れないから、これが日曜日だっていうことは

さらにその日の特別さを格段に上げてくれた。

 

ああこれだな、ヒュッゲだな。、

 

私がいつでも大切にしたいのは

自分の家でも誰かの家でも

大切につくりあげられた空間で

うそいつわりなく一緒に過ごせる人と

あたたかい光とおいしいものに囲まれながら

永遠に来ないであろう飽きが来るまで

あるいはその日の時間が許す限りまで

心ゆくまでおしゃべりをすること。

 

その日の始まりの時に考えていた何倍もの元気をもらえた。

それが特別な。お休みの日曜日だった。

 

あれがあるから、そして週末に会いたい人に会えるから

そして純粋にお仕事が好きで楽しいから、

今週の私も頑張れる。

いつもと比べると勤務時間や体力、少しタフな期間になるけれど

愛を原動力に!

 

1週間後に楽しく乗り切れたー!!と言っていられるように。