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おやすみの日の朝は幸せになる朝食を。

 

昨日の朝は、チェダーチーズとローズマリーのスコーンを、

今日の朝は、フルイングリッシュブレックファストと野菜の旨味がたっぷり出た温かいスープを。

 

おやすみの日の朝をこんなに幸せに過ごせるのは、

その前の1週間がどれほど幸せなものだったかの象徴でもある。

 

8月に入ってから、日記で毎度

「調子がいい」「調子がいい」と綴っているけれど、

今週もまた書こう。調子がいい。

 

実際に2、3週間前以上に調子がいい。

というのも、今はお薬の力に頼って調子がいい訳だけれど

結局そういう手段は余計な力も強く働くもので

早期覚醒するのが癖になり不眠気味だったり、

鉄剤は便や胃腸の状態を少しおかしくさせたり、

からだの調子は良いものの、そういった違和感は拭えずにいた。

 

しかし今週は、薬に体が慣れてきたこともあってか

6時間ほどは連続で眠れるようになってきたし、

胃腸も以前のように快調モードを取り戻した。

 

先週も書いた気がするけれど、体調が良いだけで人生ってこんなに順調になるものなんだ。

そこへの衝撃が大きいままで隠しきれず。

体調が常に良い人生だったら、もっとあんなことやこんなこともできたかしらと思いを巡らせて悔しくなることもある。

 

でもこれが私に与えられた人生。

 

自分の性質や体質だからこそ、気づけたことやできたこともある。

言い訳せずに、自分という領域の中でできることとその方法を探っていかなければいけないものだ。

 

 

体が調子の良くなった証拠の一つとしておよそ半年ぶりに

仕事から帰宅したその後にお菓子を焼いた。

一時期は連日でしていたことだったのに。

 

ネットフリックスで見た番組にインスパイアされココナツを使ったお菓子を作りたくなった。

トロピカルすぎるものよりも

オリエンタルなココナツの使い方をしたかった。

そこから焼いたのがココナツとチャイのスクエアベイク。

 

そして、その次の日にでもゆっくり焼こうかと考えていたセイボリースコーンも続けて焼いた。

 

ここのバイタリティに(言うほどでもないが。)

自分がこれほどにも元気になれているんだと嬉しくなった。

 

うん、やっぱり私は

味をつくること

喜んでもらえることを思い浮かべながらつくること

ぼんやりとオーブンから漂う香りを楽しむこと

焼き菓子を作る事が大好きでたまらないんだ。

 

自分にできる数少ない事、これなんだ、と思えた。

 

 

そして私にできるもう一つ事と久しぶりに触れ合った。

こどもたちとの時間を過ごすこと。

 

久しぶりにあってにやにやと迎え入れてもらえた事が物凄くうれしかった。

 

ただテレビを見たりゲームをしたり勉強をしたり

外にはお出かけできない今だけれど、

だからこそ何気ない時間の大切さを改めて実感する事ができた。

 

私が彼女たちに対して無条件の愛を抱いていると同じで

彼女たちも私たちに対してそういったものを持ってくれている事がわかって

心が愛で溢れかえってしまった。

 

それから、悲しいことに

北海道に住む彼女たちのおばあちゃんは

今日明日中にはもう、空の向こう側へ渡ってしまいそうだとそんな知らせが遊んでいる途中に入った。

 

ここ数ヶ月何度か北海道と東京を往復しているらしく

つい数日前も北海道に行っていたらしい。

その知らせを聞いた姉妹たちは

「えーーーまた北海道に行くの〜」

最初はそういった反応だった。

 

そうだよね、小学生のあなたたちからしたら

おばあちゃんってなんだかよくわからない存在だよね、それもわかる。

でも、わかってもらいたかった、おばあちゃんがいかに愛おしい存在で

そしてあなたたちのお母さんにとっておばあちゃんがいかに大きい存在であるかを。

 

だから、お母さんがお部屋の外に行った時、姉妹たちにはこう伝えた。

「ママにとっておばあちゃんが亡くなるってことは

あなたたちにとってママがいなくなってしまうことなのよ」と。」

そうしたら、ことの重みがスッと伝わったよう。

以後決して北海道にまた行くのが面倒だと言わなくなったし

「悲しいね」「ママがいなくなったらイヤだよ」と口にしていた。

 

「北海道に行く時はママに優しくしてあげてね」と伝えると

「うん、そうするね!」と素直な姉妹たち。

 

きっと今は実感が湧かなくてもおばあちゃんの綺麗に寝ている姿を見たら

不思議と涙が止まらないんだろうな、なんとなく姉妹たちの様子の想像がつく。

私にとって彼女たち一家は本当の家族のように大切に思う存在だから

皆様で気をつけて北海道に行って

おばあちゃまと最期の素敵な時間を過ごしてきて欲しいな、と他人事ながら、ただ祈る。

 

 

そしていつものように思う。

私もすぐにおばあちゃんに会いたい。

 

でも今はそれができないから、おばあちゃんに会う代わりに

他のおばあちゃんにできることをしたいと思って生きている。

それが私のおばあちゃんに直接伝わるかわからないけれど

気持ちだけでも少なくとも、そう思っていたい。

 

お店に時々来てくれる大切なおばあちゃまがいる。

昨年ご病気をされたらしいけど、とても綺麗な身繕いで可愛らしい方。

8月の暑さに包まれるようになってからしばらくお会いしていなかったけれど、

先週のまんなかあたり、日差しが最も強く降り注ぐ時間帯にお店に足を運んでくださった。

 

相変わらず可愛らしくて素敵なおばあちゃま。

こんなに暑いのに、なぜかこの間お会いした時よりもさらにしゃきっとしてお元気そうだった。

その姿を見られる事が嬉しくて、ついたくさんおしゃべりをしてしまった。

 

その時におばあちゃんに会いたい気持ちで胸がいっぱいになり

なんだか泣きそうになった。

でも、悲しい気持ちじゃなくて

幸せな気持ち。

 

今できる事は、地道に頑張れることに力を尽くすこと、と

おばあちゃんへの思いを馳せながら身近にいるかたに優しさをもたらすこと。

この気持ちがおばあちゃんに伝わると良いな、ただそう思いながら。

 

 

 

お盆休みで平日もお店は盛況、なんだかんだ忙しくあっという間に過ぎた1週間。

 

華日(私にとっての華金)は彼とお友達と一緒に過ごさせてもらったり

いつものようにコンビニで食べたいアイスを選んで帰ったり、

新しくも、いつもと同じ、穏やかな時間。

 

優しく大きな手に包まれて

いやな夢を見ても

この人と一緒にいればやすらぎに包まれたままでいられる。

日に日に心と体がそれを学習していっている。

 

あたたかいお腹にぴたーっと張り付いて

頭を柔らかくなででくれる人。

 

言葉がいらないなーと思える瞬間が多い何時もに増して一層幸せな週末だった。

 

でも実は夏と幸せの本場はここから!

 

3日間だけお仕事に行ったら、

ちょっとだけ休暇をいただく。

 

6、7月とお仕事でお休みをいただいてしまっていたけれど

それらは全て不調によるもの。

 

今回は久々に、休むぞ〜と決めていただいたおやすみ。

 

素敵な時間をつくれますように。