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緊急事態宣言が解除された一番初めに書いた日記が先週のものだったけれど、
今週はさらにいっそう、以前の生活に近づき、心の動きも大きく生じた1週間だった。
3月の終わりに閉じていたお店の営業を、ようやく再開することができたのだ。
久しぶりの5日間連続の勤務。
一緒に働いてくれている方も、
お店に以前から足を運んでくださる方も、
みんなみんな優しくて温かくて、何度も涙が出そうになった。
やはり、お店を愛してくれているお客様の存在は本当に大きい。
差し入れのお菓子や再開いわい?労い?の大きなブーケを持ってきてくださる方も。
それだけにとどまらず、お店を発たれた後に、テーブルにメモを残し
心温まるメッセージを残してくださる方もいた。
たいせつな一週間だったから、いつものように「書くと長くなるから割愛」なんていわないで今日は細々と書くことにしよう。
私がお店を一度出て、そとに買い物に出ていた時に、その前までお店にいらしていた方と道端でばったりとあい、わざわざ「本当に素敵なお店でした。またいきますね」と声をかけてくれた。
再開直前にたくさん焼いたイギリスのパパとママが教えてくれたラベンダーショートブレッドを、再開後の感謝をこめて予約のお客様に渡していたのだけれども、
みなさまにこにこと受け取ってくださっていた。ほかのスタッフもわざわざわたしに「よろこんでくれていましたよ~」と教えてくれた。
たまたま空きがあって入ってくれたお客様も、あの空間をとても気に入ってくださって、お客様の趣味の話なども楽しそうにたくさん聞かせてもらったりもした。
なにをとっても、心の内側からじゅわっと幸せにあふれるような時間がつねにつねに、連なっていくような、そんな5日間だった。
掃除をゆっくりとする時間もあったから、店内の一つひとつの食器や小物にも愛と感謝をこめて愛を注いで、ぴかぴかにしてあげた。
ああやっぱり、わたしはお店で、このお店で働くことが大好きなんだと心の底から再確認をすることができた。
お客様の笑顔が直接見れること。
今後どんな仕事をしていくにしても、やはり「直接」したい。
コロナ禍を経て、オンラインでできることがはっきりと目に見えて、無駄を減らしていけるんだろうな、とも思った。
でも、こんな世の中だからこそ、
直接足を運んでもらえることってより貴重で有り難いこと。
だからこそ、直接、同じ空間でしかできないことをしたいし、
わざわざそうしてよかったと思ってもらえるようなことをしたい。
明日から、また季節のイベントがひと月ほど。
どんな毎日になるのかな、楽しみながら、喜んでいただける時間を作り出していきたい。
そして今週は、なんとも心が痛むできごとがすこしあった。
心も体もおびえてしまった。
私に非があることだけれど、そこまでいわれてもどうしようもない。
(自宅での仕事の声を近隣の方に指摘されてしまった。)
男の人に怒鳴られるってたぶん初めてだったから、こわくて。
泣いてしまうかと思ったけど、涙さえも出ず、怖くて手が震えるだけだった。
でも私の周りには、本当にやさしい方ばかりで。
その時レッスンをしていた大好きな生徒さん(大人の方)も、私もそういうことがありましたよ、でも絶対、お互いきちんと話をすればわかってくれるから大丈夫って言ってくださったり。
大家さんも電話越しに優しい言葉をたくさんかけてくれたり。
職場のボスやたこさんにはなしをきいてもらったときには、ふたりとも私をただ甘やかして励ますだけじゃなくって、私が変えるべきことや具体的にできる改善策をきちっと整理するように導いてくれた。
こういうところだな、、ってなんだかすごく腑に落ちた。
私がついていきたい人は、こうやっていつでも冷静で、論理的にものごとを整理してくれる。
わたしがついパニックに陥りそうな時でも、落ち着かせてくれる。
コロナのこともそうだけど、最近はこうやって
周りにいてくれるの人の価値観が浮き彫りになる機会が多くて
今までも大好きだった周りにいてくれる人たちのことを
もっともっと好きになっていくし、頼りに感じる具合が深まった。
こんなに私のことを考えてくれる人がいるものだから、
最善を尽くして、自分らしく、でも隣の人も私も快適に過ごせるように、解決していけたらいいなあ。
今週半ばからは梅雨入りしそうね。
またいろいろ体や気持ちに波が生じてしまうかもしれないけど
改めて周りへの感謝を深く持って、
仕事ができる時間を大切に、
できるだけ楽しく、幸せに、過ごしていきたい。